戦後80年を考えるシリーズ・第五回企画
詩歌と戦争
−白秋と民衆、総力戦への『道』
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中野敏男さんの著作 「詩歌と戦争」 |
講師:中野 敏男さん(東京外国語大学名誉教授)
プロフィール
日 時 ①2025年6月21日(土)
②2025年7月5日(土)
14:00〜16:30(開場13:30)
この講座は、2回連続の講座となります。
どちらかしか参加出来ないという方はご相談下さい。
場 所 柴中会公会堂 (地図)
受講料 2000円(シビル会員 1600円)
定 員 40名 (要予約 予約方法は下記)
シビル市民講座「戦後80年を考えるシリーズ」の第五回企画は、東京外国語大学名誉教授の中野敏男さんに「詩歌と戦争 ー白秋と民衆、総力戦への『道』ー」をテーマに講演してしてもらいます。
1923年の関東大震災の後の時期に、日本の名だたる童謡が集中して生まれます。北原白秋の作品でみると、1924年に「からたちの花」、1925年に「ペチカ」、「待ちぼうけ」、1926年に「この道」といった童謡があがります。いまでも私たちに馴染みのある曲が多く残っています。
大正期の童謡創作の中心にいた白秋は、満州事変(1931年)あたりから愛国歌謡や戦争詩歌を量産していくようになります。童謡創作と戦争詩歌創作が、白秋の中で別々でなく、両立しているのです。
中野敏男さんは、人々に愛唱されてきた白秋の詩歌を、「郷愁」という心情を「導きの糸」として分析し、戦争にむかっていく心情を浮かびあがらせています。
唱歌を軸とした学校での音楽教育に対抗して「童心主義」を打ち出した白秋が、戦争の時代に向かって、どのような心情の回路があったのか。それは民衆の戦争への積極的な動員をもたらしたのではないか。中野さんのお話から学んでいきたいと思います。是非、ご参加下さい。
主催:市民の学習・活動・交流センター シビル
立川市柴崎町3-10-4 電話:042-524-9014
メール:
civiltachikawa@yahoo.co.jp
予約は、電話かメールでお願いします。(FAXでは受け付けません)
受講料は予約後に郵便振替で送金するか、当日受付で支払って下さい。
(郵便振替口座) 00170-0-481827 シビル運営委員会
(メールで申し込まれた方は、返信メールの確認後に振込をして下さい)
<おしらせ>
講座当日、中野敏男さんの最新刊『継続する植民地主義の思想史』を定価 3,600円のところ、著者割引 3,000円で販売します。
また 「詩歌と戦争 ー白秋と民衆、総力戦への『道』ー」も販売予定です。
(ただし、数には限りがあります)
中野 敏男(なかの・としお)さん プロフィール
1950年、東京都生まれ。東京大学大学院修了。茨城大学助教授、東京外国語大学教授などを経て、現在、東京外国語大学名誉教授。博士(文学)。専門は、社会理論・社会思想。おもな単著に、『近代法システムと批判』(弘文堂、1993年)、『大塚久雄と丸山眞男』(青土社、2001年)、『詩歌と戦争』(NHKフックス、2012年、日本詩人クラブ詩界賞受賞)、『マックス・ウェーバーと現代・増補版』(青弓社、2013年)、『ヴェーバー入門』(ちくま新書、2020年)等、主な共編著に『継続する植民地主義』(青弓社、2005年)、『沖縄の占領と日本の復興』(青弓社、2006年)、『歴史と責任』(青弓社、2008年)がある。 最新刊は、『継続する植民地主義の思想史』(青土社、2024年12月1日刊行 裏面参照)。
講座の会場は、シビルではありません。お間違えのないようにご参加下さい。
一般社団法人 市民の学習・活動・交流センター
シビル
tel
042-524-9014 fax
042-595-9431 立川市柴崎町3-10-4