講師の紹介

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青い鳥

河野 環(英語・算数)

 今年の受験生の結果がひととおり出そろった。今年は残念ながら第一志望に進むことができなかった人がいた。それでも自分なりに目標を変えずにがんばった結果に、納得していることと思う。
 人生はなかなか思うようにいかない。人それぞれに条件が異なって、不公平だ、不条理だと思うこともあるかもしれない。それでもあきらめないで、精一杯のことをやってみると、思わぬかたちでむくわれることがある。「青い鳥」の物語をご存知だろうか。幸せの青い鳥をさがして思い出の国や未来の国をさまよったチルチルとミチルは、とうとう見つけることができずに家に戻ったが、実は家の鳥かごに飼っていた鳥が青い鳥だったというのだ。この話は、いつまでも夢を追いかけている人に、身近なところにある幸福に気づくべきだと説教するときに引き合いに出されることが多い。しかし私の考えでは、二人は青い鳥をさがしてあれだけさまよったからこそ、自宅の鳥が青くなったのではないか。何もせずに家にいたのでは、きっと鳥かごの中のとりは黒いままだっただろうと思うのだ。
 須田塾のキャッチコピーの中に「がんばるこどもを応援する」というのがあった(あれ、ちょっとちがったような気もするが)。がんばるときっといいことがある。そう信じて「がんばれる力」をのばしてあげたい。それが、私が今感じていることである。


中学数学の奥深さ

丸山 渉(数学)

 数年前から、「最近、話し方が父に似てきた」と感じています。これは、私にとってあまり好ましいことではないです。なぜなら、私は子供のころ、父の話し方に対して「話している内容の主語がなく、支離滅裂!」などと批判していたからです。(生意気でした)
 何かを説明することは子供の頃から国語の授業などで学びます。中学の数学においても、説明することを学ぶ機会があります。『式の証明』、『図形の証明』を学び、物事を理論立てて説明すること、さらに前提条件に対する共通理解があってこそ、その説明が意味をなすこと、これらにも触れるのですが、なかなかどうして、大人となった今でも難しいことです。中学数学の奥深さを、改めて学び直しています。


塾が嫌いでした。

長能 美香(英語・社会)

 中学のころ、私は塾が大嫌いでした。学校よりもはるかに難しいテキストをやらされて、できないと非人間扱いされたからです。本当に嫌で仕方なく、親を説得してその塾をやめました。
 須田塾は全く違います。なぜ塾嫌いだった私が今講師を務めているのか、それは須田塾が大好きだからです。どの先生も生徒各自の実力に応じた丁寧な指導を行い、親身にみんなのことを考えます。目先の進学だけでなく、将来を見据えた進路指導も行います。そして須田塾ほど、先生の質が人間としても指導者としても一流で、同僚を信頼し合える職場はめったにないと思います。
 さて、私は高校英語担当です。難しい英文が読めたときの達成感を大切にし、どうしたら各自が伸びるのか考えながら授業をします。英語の要、単語が覚えられないと言う生徒は多いですが、復習・反復しかありません。そして、声に出したり、書いたり、自分が一番覚えやすい勉強法を探すことです。でもこれだけはいえます。覚えられない人なんて、いません。


何になろうか?

土屋 耕治(社会)

 私にとって地図とコンパスほど、身近なものはない。これは、私が社会科の教師である以前に、子供のころから馴染んできたものなのだ。私は六人兄妹の末っ子として国分寺の商家に生まれ、随分歳の離れた山好きの兄や姉が毎月買ってくる『山と高原』とか『ハイカー』などの写真入りの山の雑誌に囲まれた生活をしていた。当時は、現在のように娯楽らしい娯楽もとくにはなく、青年男女の最大の楽しみといえば、登山やスキーがその代表であったのだろう。そのような環境の中で、子供心にもまだ見ぬアルプスの山々にいつしか憧れを持つようになったのも自然なことであったのだろう。気が付いてみれば、私は山の名を言い当てたり、標高を諳んじることのできる生意気なこどもになっていた。
 長じて、山岳部に入り高校生になった私も将来の進路を決めなければならない年齢になった。そのころには、私の生活にはすでに登山が切っても切れぬ一部になっていた。将来、会社勤めのサラリーマンにでもなってしまったら山もゆけなくなるのかなとと考えあぐねていたのだが、その解決策は簡単に見つかった。当時山岳写真家としても有名で私が属していた山岳部の顧問の英語の先生がいたのだ。「そうだ!教師になろう」。動機は極めて不純なのだが、私が教師になった理由はそれであった。山好きの兄妹や英語の先生は、たとえてみれば私の進路を決定した「地図」と「コンパス」であったのだろう。


読む力、言葉の力

本田 美代子(国語)

 読む力をつけることは、一見関係性がないようにも思えますが、コミュニケーションの力をつけることに繋がります。
 コミュニケーションを取る上でやはり言葉は重要です。様々な表現方法を学ぶこと、日常では触れる機会のあまりない難しい文章の内容を「わかるための力をつけること」で、自分が経験したことのない世界を理解することや、自分では気にしたことがないのでよくわからないな、という感情を持っている相手の気持ちに近づきます。それに、「頭の中で大体かたちになっているけれど人にはなかなか伝えにくいよくわからない自分の気持ち」と向き合うこともできるのです。
 身近な友人や大人に「あなたは○○な人だ」などと見当違いな評価をされてイラっとしたことはありませんか?でもどうせちゃんと理解してもらえないから言うだけ無駄と部屋に戻ってしまいますか?謙虚な方が無難だと思って、不自由な思いをしてまで黙っていたりしませんか?そうして良かれと思ってしているだけなのに、「今の子は積極性がない」とか言われる。その解決策は勉強をして成績を上げて一部の人間に気に入られることなんかではありません。
 国語の勉強をしなくても買い物はできるし、挨拶もできるし人を思いやることだってできます。簡単な会話ができれば生活はできます。読書だってできます。けれど、趣味として漫画や小説を読んで「面白かったな」と思うのとはまた違う、“学習としての読み方”を身につけると、実はとても「生きやすく」なりますよ。そしてそれから成績もついてきますから、ぜひ一度やってみましょう。


心の宇宙を大きく

廻木 浩子(英語・国語)

 私は中学生になってから、ものすごい恥ずかしがりやさんになりました。日常生活や勉強するなかで、わからないことにぶつかっても、「わからないから教えて」の一言がどうしても出せなくて、どんどん一人の世界に入り込み、わからないことだらけで苦しい思春期をすごしてしまいました。
 須田塾のみんなをみていると・・・「わかんない!」「無理!」「どうしてこうなるの?」・・・と、みんなとてものびのびと先生に尋ねることができて、ほんとうにすてきだなって憧れてしまうくらいです。
 たくさんの疑問を発見して、自由にどんどん質問して、知識も心の宇宙も大きく大きく育てて充実した日々を過ごしていただけることを願っています。
 英語の授業では、教科書を中心に基礎をかため、さらに発音を磨き、みんなが海外のかたと少しでもコミュニケーションできることをめざして一緒に学んでいきたいとおもっています。一年間よろしくお願い致します。


教える立場になってみて

福田 直樹(数学)

 こんにちは!今期は中学一・二生の数学を担当している福田です。
 当然ですが私も昔は中学生、高校生でした。クラスで一・二位を争うほど勉強ができたわけではありませんでしたし、宿題もできるだけ少ないことを願っているような学生でした。しかし、同時に勉強机から逃げ惑うほど勉強を嫌いになることもありませんでした。それは、問題解けたときのなんともいえない喜びを知っていたからだと思います。特に自分なりの考え方・解き方を用いて複雑な問題が解けたときの喜びは、RPGなどのゲームにでてくる迷宮を攻略本も見ずにクリアしたときの感覚に近いものがありました。
 数学では答えが1つしかない場合がほとんどです。しかし、その答えに行き着くまでは十人十色様々な道をそれぞれが好きに選んでいいのです。自分なりのやり方を見つけ、自分の力で問題を解決する楽しさ・喜びを知ってもらえるような授業をモットーに、そしていつまでもその楽しさ・喜びを忘れない教師でいたいと思います。


自然界を好きになれば

鹿野 洋子(数学・理科)

 今日の午後3時ちょっと前、宮城県沖を震源とするマグニチュード8.8の大地震が発生しました。宮城県北部では、震度7という場所もあったようです。東京でも、震度5強でした。春期講習の理科では、マグニチュードと震度の違いから入りますね。
 みなさん怖い思いをしたことでしょう。昨年の夏は猛暑で、とても暑い思いをしたしね。加えて、日本は、たびたび火山の噴火もあります。
 しかし、自然はそのように災害をもたらす一面だけではありません。満天の綺麗な星空や、美しい草や花、様々な可愛い動物、珍しい昆虫、海洋の生物を始め、多様性に満ちています。(違ったもので面白いものがたくさんあるということ。)
 そして、人間も自然の一部です。自然を学ぶのが理科です。楽しく学びましょう。
 また、「自然は、数学の言葉で書かれている」ということを知っていますか?だから、数学も、綺麗で、楽しく学べるはずなのですよ。
 学校の授業が、面白くわかるのを目標に、楽しい時間を過ごしましょう。
(地震や落雷を好きにはなれませんが、どうやったらそれらから身を守れるかを、学ぶことも大切ですね。)


これが須田塾のやり方です

 何年か前京都で、塾の先生が生徒を刺殺するという衝撃的な事件がありました。その後すぐ、講師の心理状態をチェックするテストの宣伝が須田塾にも送られてくるようになりました。けれども、テストであのような悲劇を防げるのでしょうか。
 どの塾でもそうだと思いますが、講師になる人をお願いするときには、まじめで責任感があって、生徒の成長を自分の喜びと感じられる人を求めます。そういう人柄があってこそ、教え方の技術も効果を発揮します。それでもなお、問題は生じるものです。
 須田塾では悩みを抱えた先生を放っておきません。生徒とのコミュニケーションに悩む先生も、テストの平均点が低くてショックを受けている先生も、ほかの先生たちからの意見やアドバイスを受けて、一人で責任を背負って追い詰められるということはありません。自分が直接担当していない生徒のこともたいてい知っていて、講師全員が気にかけています。
 他塾に通ったことのある生徒から、「この塾は他の塾と全然ちがうよ」と言われることがあります。どうちがうのか訊ねてもはっきりしないのですが、ほめられているようではあります。こんなところが関係があるのかな、と思うことがあります。
 これが須田塾のやり方です。これからもこうしていくつもりです。


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