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シビル市民講座 【シビル市民講座 第42期】 2021年12月〜2022年4月(全5回)

 
コロナ時代の、植民地主義再考

 定員一杯となり締め切りました 

講師:太田 昌国さん(編集者・評論家)

★各回ともに  時間:13:30〜16:30 会場:柴中会公会堂 (下図)

  第1回 2021年12月19日(日)
「アフガニスタンなんか、植民地にしちまえ」─対テロ戦争の20年  講座概要


  第2回 2022年1月23日(日)
世界をゆるがすブラック・ライヴズ・マター ─(BLM)運動の歴史的な射程 講座概要

  第3回 2月27日(日)
「百年の記憶」をどう継承するか─関東大震災と朝鮮人虐殺講座概要

  第4回 3月27日(日)
「戦地」で感染症蔓延のために力を尽くした医学者たち=七三一部隊 講座概要

  第5回 4月24日(日)
「先住民族」はいかにつくられたか─植民地主義の原点へ講座概要

 新型コロナウイルスが、文字通り世界中を席巻してから、まもなく2年が経つ。世界全体をこれほどまでに混乱させた感染症の流行は、1919年から20年にかけての、俗称「西班牙風邪(スペインかぜ)」以来だ。この時も、流行は2年ほど続いたという。まさに「百年に一度」の、稀な出来事で、現代を生きている私たちは直面しているのだ。コロナ禍での悲劇は、世界中でたくさん起きている。500万人以上に上ろうという死者、重篤な後遺症に苦しむ一部の感染者、長期にわたる休業措置によって失業した収入の手立てを失ったりした人びとの群。今日食べるものにも事欠く人びと─コロナ以前にも、同じような悲劇は世界のここかしこで起きていた。しかし、私たちはいま、コロナをめぐって世界各地で何が起きているかが、瞬時にして耳目に届く状況の真っ只中にいる。いわば、「世界同時体験」である。映像の時代でもあることによって、世界のどこで、何が起きているのか/各国の首相や大統領が何を語り、何を為しているのか、何を為さずにいるか/世界の各地の人びとはこの事態にどのように対しているか、などが白日の下に晒されている。
 多くの事柄が、こうして化けの皮を剥がされていく。コロナ禍という悲劇を、物事を根源から考える「好機」と捉えること─ここで試みるのは、コロナ状況下でも世界的に深化しつつある「植民地主義再考・再審」の動きを視野に収めて、今日から明日への指針とすることである。

会場 柴中会公会堂 (JR中央線 立川駅南口 徒歩3分  モノレール立川南駅 徒歩1分) 地図参照
定員 25名 2021年11月10日 13時以降 受付開始(定員一杯となり締め切りました)
受講料 1回 1000円 会員・学生・経済的困窮者1回 800円(全回前納者は 4500円・会員 4000円)
お問合せ/お申込み シビル1階事務室(平日13〜19時 メール・電話・FAX 可)
     Tal:042-524-9014 Fax:042-595-9431 mail:civiltachikawa@yahoo.co.jp
受講料納入方法のオススメ
  郵便振替口座で前納 口座番号「00170-0-481827 シビル運営委員会」
  郵便局にある振替用紙に、どの回を申し込むか、氏名・住所・電話・メールアドレス等を明記してください。
◆コロナ事態の推移によって延期・中止する場合があり、その都度1週間前にはお知らせする予定です。

 

講師プロフィール:太田 昌国(おおた・まさくに)さん
 
 編集者・評論家。帝国─植民地問題、民族─植民地・南北問題などを軸に世界─東アジア─日本の歴史過程と現状を批判的に分析することに力を入れている。
 著書に『現代日本イデオロギー評注』(藤田印刷エクセレントブックス、2021)、『さらば! 検索サイト』(現代書館、2019)、『増補決定版 拉致異論』(同 2018)、『(脱・国家)状況論』(現代企画室、2015)など多数。
 シビル立川での連続講座を担当するのは、『チェ・ゲバラを読む』(2009)、『未来からの透視─ロシア革命百年』(2018)に続いて3回目。
 

 
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tel 042-524-9014  fax 042-595-9431  立川市柴崎町3-10-4

【各回の概要】
(各回ともに  時間:13:30〜16:30 会場:柴中会公会堂)

第1回 2021年12月19日(日)
「アフガニスタンなんか、植民地にしちまえ」─対テロ戦争の20年

 
 21世紀初頭、米国の軍事・経済の中枢部が同時自爆攻撃を受けて以来、米国が先頭に立って展開してきた「対テロ戦争」は、20年間続いた果てに「終わった」。小集団による「テロ」はいけないが、国家が発動する「戦争」はよい! これはどうな価値観に支えられた考え方なのか、19世紀イギリス、20世紀ソ連、21世紀米国─そのときどきの帝国の墓場を用意することとなったアフガニスタンの歴史に即して、考える。


第2回 2022年1月23日(日)
世界をゆるがすブラック・ライヴズ・マター─(BLM)運動の歴史的な射程

 
 2020年米国ミネアポリスで起きた白人警官による黒人虐殺事件に、私たちは大きな衝撃を受けた。米国のみならず世界の各地で、事態の根源に向かう問題提起がなされている。人種差別体制・奴隷制度・植民地支配─それを何世紀にもわたって支え続けてきた価値観・歴史観を批判し、それに代わるものを創りだそうとしているのだ。BMLが、現代における人種差別として重視する、イスラエルのパレスチナ支配状況をも視野に収めて、考察する。


第3回 2月27日(日)
「百年の記憶」をどう継承するか─関東大震災と朝鮮人虐殺

 
 人種差別・植民地支配の捉え返しの作業の中では、加害側が被害者の末裔に対して、歴史を数世紀も遡って謝罪する具体例が目立ちはじめている。そこにまで至る道は多様で、いずれも示唆に満ちている。2年後に迫る2023年─その年、関東大震災に乗じて行なわれた日本の官民による朝鮮人虐殺の真相調査も行なってきていない国家社会/その構成員の私たちにとって「百年の記憶」とは何か。


第4回 3月27日(日)
「戦地」で感染症蔓延のために力を尽くした医学者たち=七三一部隊

 
 コロナ禍の中では、「国を挙げて」「国民が一丸となって」などの言葉がたびたび聞こえた。感染予防のために個人の領域でなすべきとは果たしつつも、ナショナリズム的言語への警戒心が頭をもたげるのは、こだわるべき「過去」をこの国は持ち、その真相解明・責任追及・謝罪を補償を怠ってきているからである。炭疽菌やペスト菌を中国民衆の上に撒いて人体実験を行なった日本陸軍と医学者たちの戦争とは何だったのか。


第5回 4月24日(日)
「先住民族」はいかにつくられたか─植民地主義の原点へ

 
 先住民が住まう場所へ突如現れた者たちが、それまで非所有者であった土地の「所有権」を主張する。そして、先住者を虐殺する、あるいは遠くへ追放する、あるいは奴隷化する─これが、欧米列強が世界に先駆けて実行し、後発の米国と日本が追求してきた近代化の道だった。それはまぎれもなく植民地主義の実践の道だった。そのはじまりから1世紀半が経ち、場合によっては5世紀が経つ現在、何を根拠にして、その「罪」は問われているのか?


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