一般社団法人(非営利型) 市民の学習活動交流センター シビル
HOME シビル市民講座 アクティブ立川 シビルバザー 貸し室利用案内 会員募集 問い合わせ・アクセス 須田学習塾
シビル市民講座 【シビル市民講座 第26期】 2016年11月〜2017年5月(全4回)

福澤諭吉と日本の現代

講師:池田 浩士さん


  第1回 2016年11月20日(日)  14:00〜17:00  会場:柴中会公会堂
    新しい現実を前にして―福澤諭吉の出発点・その体験と思想
   講座概要は下記


  第2回 2017年1月22日(日)  14:00〜17:00  会場:立川ホール
    最初の転回―『学問のすゝめ』から『民間経済録』へ
    講座概要は下記

  第3回 2017年3月19日(日)  14:00〜17:00  会場:立川ホール
    福澤諭吉の天皇制論―象徴天皇制と戦争翼賛
    講座概要は下記

  第4回 2017年5月21日(日)  14:00〜17:00  会場:立川ホール
    独立自尊と脱亜入欧―別の現実はありえたか?
   講座概要は下記

すべて日曜日、14時〜17時 会場:第1回 柴中会公会堂 第2・3・4回 立川ホール

(池田浩士さんからの言葉)
 日本という国家社会に生きる人びとが一番よく知っている日本人の顔は、おそらく福澤諭吉の顔でしょう。けれども、ではその福澤諭吉という人物は何をしたのか、彼のしたことは日本の歴史と現在にとってどんな意味を持つのか―これを知る人や、これを考えたことがある人は、それほど多くないかもしれません。
 私自身も、1970年代の末ごろまでは、福澤諭吉をただ唾棄すべき存在としか考えていませんでした。百歩譲っても、自分が真剣に向き合うべき対象とは思いもしなかったのです。けれども、ファシズムの歴史や現在を探索していくにつれて、日本の近代化の歴史とその到達点である現在の現実を直視し、この現実と向き合うためには、福澤諭吉との対決が不可欠である、という思いをますます深くするようになりました。福沢なくして私たちのこの現在はない、といっても過言ではないからです。
 世にあふれる福澤の信奉者たちからすれば、「フン、いまごろ?」ということでしょうし、福澤を蛇蠍の如く嫌う少数の人たちからすれば、「エッ、いまさら?」ということになるかもしれません。その「いまごろ」と「いまさら」を、この連続講座で試してみたいと思います。福澤と向き合うことによって、私たち自身の歴史と現在を問いなおすこの試みに、お付き合いいただければうれしいです。

  講師 池田 浩士(いけだ・ひろし)さん  略歴は下記
  会場 第1回は柴中会公会堂 (JR中央線立川駅南口徒歩3分   モノレール立川南駅徒歩1分)
       第2〜4回は立川ホール地図参照 立川南口HMビル5F/4F 三幸駐車場隣り、ひまわり薬局の奥のビル)
  定員 40人(申し込みが定員を超えた場合、会場変更が必要になりますので、早めに申し込みを。
        会場変更の場合、直前のハガキニュースとホームページでお知らせします。)
  受講料 1回 1200円、会員・学生・経済的困窮者1回 1000円(全回前納者4300円・会員3500円)
  お問い合わせ/お申込み シビル1階事務室
(午後1〜7時 メール申し込みも可)
                      Tal:042-524-9014 Fax:042-595-9431 Mail:civiltachikawa@yahoo.co.jp
   ●オススメ 郵便振替口座 口座番号「00170-0-481827 シビル運営委員会」
     郵便局にある振替用紙に、どの回を申し込むか、氏名・住所・電話・メールアドレス等を明記してください。


講師略歴:池田 浩士いけだ・ひろし)さん

 1940年大津市生まれ。慶応義塾大学院博士課程修了。1968〜2004年、京都大学勤務。京都大学名誉教授。
 主な著書:『ファシズムと文学―ヒトラーをさ支えた作家たち』(白水社 1978)、『抵抗者たち 反ナチス運動の記録』(TBSブリタニカ 1980)、『火野葦平論―〔海外進出文学〕論第一部』(インパクト出版会 2000)、『虚構のナチズム―「第三帝国」と表現文化』(人文書院 2004)、『逆徒「大逆事件」の文学』(インパクト出版会 2010)、『石炭の文学史』(インパクト出版会 2012)、『ヴァイマル憲法とヒトラー―戦後民主主義からファシズムへ』(岩波書店 2015)など。


シビル・柴中・立川ホール地図

一般社団法人 市民の学習・活動・交流センター シビル
tel 042-524-9014  fax 042-595-9431  立川市柴崎町3-10-4

【各回の概要】

第1回 2016年11月20日(日) 14:00〜17:00
      新しい現実を前にして―福澤諭吉の出発点・その体験と思想<


  1860年代初期、まだ「明治維新」以前に、米国と欧州を数度にわたって訪れるという希有な体験をした福澤諭吉は、欧米の「文明」を誰よりも早く日本に紹介する役割を果たしました。しかし、もしも福澤諭吉以外の人物がこの機会に恵まれたとしても、同じ役割を果たすことになったでしょうか?――1835年に生まれた福澤諭吉が、その希有な体験を十二分に生かすことができたのは、体験と共に醸成された彼の「思想」によってだった、と私は思います。思想と体験とが、この時期の福澤諭吉におけるほど感動的な相互作用と共振関係を生み出した例は、めったにありません。彼の著作そのものに即してその共振関係を具体的にじっくりと見ることから、私たちの短い旅を始めましょう。


第2回 2017年1月22日(日) 14:00〜17:00
      最初の転回―『学問のすゝめ』から『民間経済録』へ


 いま誤読されて福澤の神話化を生んでいる『学問のすゝめ』は、刊行当初、書き継がれていくあいだに大きく方向転換を遂げました。これと並行して『文明論の概略』を書き下ろした福澤は、『学問のすゝめ』全17冊の刊行終了から3年後の1879年には力作『民情一新』を、その翌年には、彼自身が『学問のすゝめ』を補完するものと位置づけた『民間経済録』を出版します。『学問のすゝめ』の実地応用編と言える『民間経済録』はまさに、『学問のすゝめ』で次第に顕著になった彼の「実学」思想を具体化したものでした。理想主義でさえあった福澤の思想は、ここで端的に資本主義の現実を論理化し正当化するものになります。この推移の過程を具体的にたどり、時代背景との関連で福澤の意図と問題点を探りたいと思います。


第3回 2017年3月19日(日) 14:00〜17:00
      福澤諭吉の天皇制論―象徴天皇制と戦争翼賛


 福澤諭吉の思想と実践を解く最大の鍵は彼の天皇制論にあると言えるでしょう。しかし、戦後民主主義と現行の日本国憲法を擁護し称揚する立場からは、福澤の天皇制論と、ひいてはまた彼の思想と実践の総体を、真に批判することはできません。それどころか、彼の天皇制論と向き合うとき、私たちは、現実の天皇制に包摂されて生きる私たち自身を深刻に問いなおさなければならないのです。福澤の天皇制を攻撃し否定することは容易ですが、それを内在的に克服するためには、いわば私たち自身が変わらなければならない。――この重い課題に立ち向かううえで、福澤の天皇制との対決は私たちの楽しい課題です。


第4回 2017年5月21日(日) 14:00〜17:00
      独立自尊と脱亜入欧―別の現実はありえたか?


  遅れて出発した国民国家日本の「文明化」と「独立維持」とが、福澤諭吉の終生の課題でした。歴史的脈絡の中で客観的に見るなら、この課題と、それの実現のために福澤が提起した方策は、「正しかった」のです。では、そのために日本社会とそこに生きる私たちは何を失ったか、そしてそれ以外の道はなかったのか?――これを問うことこそ、後史を生きる私たちの責務です。有名な「脱亜論」や日清戦争への加担を批判し、あるいは逆に称揚する前に、私たちは、福澤の選択がどのような帰結を私たちの現在までの歴史にもたらしたかを明らかにし、別の可能性をあらためて模索しなければならないでしょう。


CIVIL 一般社団法人(非営利型)市民の学習活動交流センター シビル 須田学習塾 アクティブ立川
一般社団法人(非営利型) 市民の学習・活動・交流センター シビル
〒190-0023 東京都立川市柴崎町3-10-4
Tel 042-524-9014 Fax 042-595-9431 mail:civiltachikawa@yahoo.co.jp
Copyright(C) 2010-2017 CIVIL. All rights reserved.