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シビル市民講座 【シビル市民講座 第19期】 2013年4月〜7月

批判的に読み解く「歎異抄たんにしょう

歎異抄「歎異抄」は90年にもわたる波乱の人生を生きた浄土真宗の宗祖親鸞の心の軌跡を直弟子の唯円が書いたと伝えられています。今も書店の一角を関係書籍が埋め、時代を越え世代を越えて人々の心をひきつけています。その魅力とは、理由とは? 講座で一緒に考えてみませんか。
テキストは「歎異抄」(本願寺出版 420円)です。

   講師 渡辺(寿台)順誠さん 
        浄土真宗本願寺派光西寺(立川市)住職
 略歴は下記
   会場 シビル(立川駅南口徒歩3分)  地図
   参加費 1000円(シビル会員800円)
   定員 20人
   お問い合わせ/お申込み シビル
(午後1〜7時 担当:こうの)
                      Tal&Fax:042-524-9014 Mail:civiltachikawa@yahoo.co.jp


  第1回 4月27日(土) 18:00〜21:00 『歎異抄』の概要 講座概要は下記

  第2回 5月18日(土) 18:00〜21:00 『歎異抄』の時代背景 講座概要は下記
  第3回 6月1日(土)  18:00〜21:00 師訓編の概要と問題 講座概要は下記
  第4回 6月15日(土) 18:00〜21:00 悪人正機と本願ぼこり 講座概要は下記
  第5回 6月29日(土) 18:00〜21:00 異議編の概要と問題 講座概要は下記
  第6回 7月13日(土) 18:00〜21:00 異議編の問題(続き)と全体のまとめ 概要は下記
全6回 すべて土曜日 18:00〜21:00

講師略歴:渡辺(寿台)順誠わたなべ・じゅだい・じゅんせい)さん

  1957年、真宗大谷派正雲寺(名古屋市中川区)に誕生。1981年、早稲田大学第一文学部ドイツ文学科卒業後、僧侶として正雲寺に勤務。1982年、同朋大学文学部仏教学科に編入学、仏教(浄土真宗)教義を学ぶ(1984年卒業)。その後、靖国問題や部落差別問題に関わり、1990年から参議院議員翫正敏(当時)の公設第一秘書を務め、平和と人権に関わる諸問題(PKO・戦後補償等)に関与。1993年に秘書辞任後、横浜国立大学大学院国際経済法学研究科修士課程(1997年修了)、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程(2007年中退)で人権研究をする一方(2000年、『世界人権宣言の研究――宣言の歴史と哲学――』日本図書刊行会を出版)、1999年に浄土真宗本願寺派光西寺(立川市)に入寺、2001年には同寺住職に就任、「学びの場」としての寺作りを模索している。2011年、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程に入学、生命倫理の研究を開始。『歎異抄』には倫理的な視点から迫ってみたい。


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【各回の概要】

第1回 4月27日(土) 『歎異抄』の概要

『歎異抄』についての全般的な概要を説明する。すなわち、それはいつ、誰によって、何のために書かれたのかについての諸説を紹介した上で、一般に、親鸞の語録である前半の師訓篇10箇条と、師訓篇を基準にして当時流布していた異義を批判する後半の異義篇8箇条に大別されることなど全体的な構成について解説する。


第2回 5月18日(土) 『歎異抄』の時代背景

『歎異抄』の時代背景としては、親鸞が異義を鎮めるために息子(善鸞)を派遣しながら、結局息子を義絶しなければならなくなった善鸞事件を重視する多数説、日蓮の法然(親鸞の師)批判に注目する少数説、また、特定の事件を想定する必要はないとする不特定説などがある。2条の読解を通して、どの説が妥当かを考える。


第3回 6月1日(土) 師訓篇の概要と問題

師訓篇10箇条の概要について説明する。その際、『歎異抄』と言えば「悪人正機」(悪人こそ救われる=3条)と言われるぐらい、3条ばかりに焦点があてられることが多く、それに比べて他の条がまともに読まれていないことに留意して、この回の講義では敢えて3条には触れずに、他の条の問題点を解説することにする。


第4回 6月15日(土) 悪人正機と本願ぼこり(造悪無碍)

『歎異抄』師訓篇3条の「悪人正機」は一般に親鸞の思想だと考えられてきたが、本当にそのように言えるのかは疑問である。この回の講義では、3条及び3条と関係の深い異義篇13条(往生にとって悪は障りにならないとする「本願ぼこり=造悪無碍」擁護)の読解を通して、『歎異抄』のもつ倫理的問題を考える。


第5回 6月29日(土) 異義篇の概要と問題

一般に、『歎異抄』は日本で最もよく読まれている宗教書だとされるが、それは師訓篇についてのことで、異義篇は(13条を除き)ほとんど読まれていない。ところが、「異なることを歎く」ことを主旨とする書物である『歎異抄』の中心は、実は異義篇なのである。そこで、後半の異義篇をどのように読めばよいのかを解説する。


第6回 7月13日(土) 異義編の問題(続き)と全体のまとめ

第5回目の講義では異義篇について一応の解説をするが、実は異義篇の議論は非常にマニアックな議論なので、一回の講義では理解しがたいであろうと思われる。そこで、最後に、特に異義篇について、また前5回の講義で分かりにくかった問題について、改めて説明した上で、質疑討論に少し長い時間を取りたいと思っている。


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