シビルのご利用、講座への参加など、お気軽にご連絡ください。
MAIL :
TEL: 042-524-9014
FAX: 042-595-9431
|
|
震災のその夜
運営委員会ニュース 第30号(2011.3.15)より
3月11日午後2時40分ごろ、ものすごい地震。いつまでも続くので怖くなってシビルの外に出ました。道路にはやはり出てきた人たちが大勢、何かにつかまって立っています。シビルの建物も無事だったけど、感心したのは、事務室の壁にいっぱいのKさん手作りの棚から落ちてきたものが何もないこと。たいしたものです。
しだいに被害の大きさがわかってきました。JRが止まり、立川駅周辺に帰宅困難者がたくさんいることが予想されたので、シビルに泊まってもらうことができるのではないかと考えました。駅のほうに様子を見に行くと、駅前のビルのロビーに座り込んでいる女性グループがいます。小さな子どももいっしょです。埼玉から多摩センターのサンリオピューロランドに行って、地震にあい、動き始めたモノレールで立川まで来たがビジネスホテルもどこもいっぱいで、カラオケボックスで夜を明かそうとしたら、子どもがいるから夜11時に出てくれと言われたとのこと。そばにいた女子学生にも声をかけて、合計6人をシビルに案内しました。
2Aの部屋の机を片側に寄せて以前合気道の講座で使ったマットを敷き、Kさんがおにぎりと味噌汁と毛布を届けてくれました。その後、深夜にもう1人が加わって、計7人の女性をお泊めしました。立川市では柴崎体育館を開放して職員が案内していましたが、時間が遅く、JRの再開がないとわかった段階ですぐにそれを発表してあげれば、不安な思いでうずくまる人もなくてすんだのではないかと思います。
今回の事態はまだしばらく続きそうです。広い避難所でおおぜい一緒にいるのが苦手な人、体調の悪い人などの力になれるかもしれません。シビルで何ができるか、という1つの例になりました。(こうの)
|